サムクロス考
「サムクロス vs カックロ」
名称統一問題
2007-02-23
当サイトでは「カックロ」の名称を使わず「サムクロス」で統一している。
それは、筆者金平牛蒡(きんぴらごぼう)の活動のほとんどが(株)世界文化社の出版物によるものであり、そこではサムクロスが使われていることが理由の一つ。
もう一つは「カックロ」が商標登録されているから。
このサイトもアフィリエイトを利用したり、拙著の紹介をしている関係上少なからず営業の側面がある。そのサイトで商標登録された名称を、自己の利益のために利用すれば問題がある。なので、商品名として使用しなければならない場合を除き「サムクロス」を使っている。
個人的には
名称は統一されるべきだ
と考えている。それも世界的に。
それがパズル界にとってもっともよいことだと考える。
カックロは「kakuro」としても欧米で売れているらしいから世界的な認知度からいっても、また日本での先駆けという意味でも、
カックロがサムクロスの正式な名称にふさわしいと思う。
一つのパズルの名称がいくつも存在する問題はナンプレ(数独)やお絵かきロジック(イラストロジック)等いくつもある。ナンクロやアロークロスのようにほぼ統一されているものもあるのだから統一できないことはないだろう。
だけど、そうするとオリジナルを創り出した作者に対する敬意とか、メリットとかがなくなる、みたいな意見があるのだが、では商標登録してメリットがあるのだろうか?
個人や企業の権利を守るだとかいって、実際に守られているのだろうか。現実は名称を使わなくなるだけで、
パズルそのものには著作権がないと考えられている
ために守られている権利などないように感じるのだが。
むしろ名称がいくつも存在するのは読者を混乱させたり、イメージダウンになったりしていいことなどないのではないだろうか。
これを解決するにスッキリとした方法はJASRAC(日本音楽著作権協会)のような組織、日本パズル著作権協会を設立し、パズルを作るごとに数十円~数百円とかがオリジナルを編み出した作者へ支払われる仕組みを作ればよいのではないか。
現在パズルそのものに対する著作権は認められていないので、西尾徹也氏が創作した「お絵かきロジック」や夏原正典氏が創作した「ビルディングパズル」などは真似し放題だ。(真似より流用のほうが近いか?)
おかしいことに、その一方で「他社のオリジナルだから使いにくい」と及び腰だったりするものもある(ニコリのスリザーリンクが好例)。
この及び腰も変だ。
スリリン(スリザーリンク)はとても面白いパズルで、表現も独特、よくぞこんなパズルを創り出したものだと感心すること至極、そんなパズルなのだ。
だが、このパズルを世のどれだけの人が知っているのか。
残念だー!
これもまたパズル界の損にほかなるまい。
また脱線したかっ。
で、オリジナルを生み出した作者のメリットを第一に考えるなら
・名称は一つのものを使い
・出所は調べようと思えばすぐわかり
・どこかでそのパズルが作られたら使用料のようなものが作者の懐に入る
システムがあればスッキリしてよい。
なにせ使用料さえ払えば統一された名称を使って大手を振って発表できるのだから及び腰になどならずにすみ、面白いパズルを遠慮なく使えて出版社にとってもメリットがある。結局は読者の利益にもつながろう。
そこで、カックロとサムクロスの話だ。
上記のような著作権協会ができたとして、カックロのような海外で生み出されたパズルはどうなるのか。クロスワードパズルや間違い探しのようなパズルは。
難しいところだ。
著作権協会が日本の著作物に関する著作権業務を行う前提でいえば、日本に最初に紹介したという点で、ニコリが恩恵を受ける立場になるのはむべなるかなといったところだ。
ただ、そのどのへんが落とし所になるのだろうか、そこが難しい。
そんな仮の話はこのへんでやめるとして、とにもかくにもこのサイトでは「カックロ」は使わず、「サムクロス」で統一する。
できればいつか、歴史のページでその昔は「サムクロス(もしくはカックロ」と呼ばれていた、なんてフレーズで紹介文が書かれるようになることを願おう。
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